認知症疾患医療センターでは認知症の専門医療相談、認知症の診断と対応、身体合併症・周辺症状への対応、かかりつけ医や包括支援センター等との連携の推進、研修会等の認知症の啓蒙活動などを行っています。
この度は、私たち岡山市認知症疾患医療センターのホームページにお越し下さいましてありがとうございます。
認知症疾患医療センター(以下、センターとします)は厚生労働省が全国都道府県と政令市にその地域における認知症医療の拠点として150か所を目標に設置を促してきていたものであり、岡山市が政令指定都市になった関係で、岡山市でもセンターの設置をすることになりました。そして、私たちが2011年10月1日より岡山市から委託を受けてセンターを運営しています。
近年、認知症の患者さんがとても増えてきて、全国で300万人を突破したと言われています。その多くは65歳以上の高齢者です。日本の高齢者人口も増加して3000万人余りと言われていて、65歳以上の10人に一人が認知症ということになります。
岡山市で単純に計算すると、約2万人の方が認知症に罹っています。おそらく、多くの方で親や親戚、知人など周囲のどなたか一人あるいはそれ以上の認知症の人がおられるでしょうし、長く生きれば認知症になってしまうリスクは高まるとの現実の中で今後私たちは生きていかなければなりません。
2011年に抗認知症薬が3種類国内で発売され、合計4種類の抗認知症薬を病院では処方できる時代になっています。しかし、これらの薬剤は認知症を治すものではなくて、うまくいけば進行を遅らせるというものであり、大きな期待はなかなか持てません。世界中で認知症をいかに治すかをテーマに研究が続けられていますが、まだ混沌とした状況であると聞いています。
こうした医療だけで認知症の対応は極めて困難で、厚生労働省は地域で認知症の対応をするよう促しています。
2006年厚生労働省は全国市町村に地域包括支援センターの設置を行いました。地域包括支援センターは高齢者のよろず相談所的な役割を持ち、介護の中心的存在と位置づけられています。認知症疾患医療センターはこの地域包括支援センターと協力して、医療と介護を結び、その地域の認知症対策を行うことを求められています。
当センターでは、すでに活動を始めていますが、まだまだその認知度は低く、このホームページを通して多くの方にその存在を理解して頂けたら幸いです。また、ご協力などもよろしくお願いします。
岡山市認知症疾患医療センター・センター長
岡山赤十字病院・精神神経科部長
中島 誠
13時~15時 ※予約制です
(第11回アルツハイマーデー記念講演会 in 岡山)
月曜日~金曜日 9:00~16:30
祝日・年末年始・病院創立記念日(5/28)を除く
※完全予約制です。お電話で予約してください。
受診の際は、必ず健康保険証をお持ちください。
保険証がない場合、自費での診療になりますのでご注意ください